2011年8月23日火曜日

DISCOの7インチに関して.......。

7インチのレコードというのは、なかなか魅力的なものだ。
SOULやFUNKのコレクターの方々にとっては当然の事だし、一時期からHIPHOPなども7インチを頻繁にリリースする様になってった。
で、そういうのは当然買ってしまうんですね。


しかし、コレクターではない俺にとってはこれはどうしたもんだろうという事がある。
それがDISCOの7インチである。

コレクターでなくても好きな曲を7インチで見つけると購入してしまうんである。

そして、何が困るかというと、その曲のランニングタイムというか収録時間である。

本来DISCOというのは、曲が長い。
10分近い曲がざらにある。
しかし、7インチとなるとその曲全体の長さをオリジナルどうり入れるというのはできない(できるのかもしれないが音が悪くなるのだろう)。
ラジオ局でも長い曲はかけてもらえそうにないしな。

その為、DJなどで使うのには使い勝手が悪い。
そういった曲を何曲か紹介してみたいと思う。

まずはこの曲から。

カナダの歌姫
FRANCE JOLIちゃんの "COME TO ME"
名曲です。

アルバムヴァージョンと思われるものから↓

FRANCE JOLI "COME TO ME"
(すいません。埋め込み無効だったんでリンク先まで飛んでください。)

この曲のアルバムヴァージョンはは9分34秒ある。
しかし、下の日本版シングルヴァージョンでは......



なんと、その約半分4分59秒にまでカットされているのである。
映画でいったら2時間の映画を1時間にカットされたようなものである。
間奏ががっつりカットされてますね。

因みに、12インチ、7インチ共にいろいろな国で出ている様だが、時間はまちまちである。
アルバムヴァージョンが一番長いのではないかと思われる(違ったらすいません)。

しかし、こうして聴いてみると使い勝手とかそういうの関係無しでこの曲をこの7インチではじめて聴いた人は、普通にいい曲だと思うんではないだろうか?
そう考えるとこの曲を編集した人はなかなかいい仕事してるんじゃないかと思う。
かなり強引ではあるが......。

2曲目。
パトリック・アダムス絡みで人気の
MUSIQUE "KEEP ON JUMPIN"

まずは12インチヴァージョンと思われるものから↓



当時リリースされた12インチは5分41秒で、アルバム収録の6分56秒より短い。
ただし、この曲は78年リリースしたものだが、88年にリリースされた7分2秒のリミックス版もある。
この7インチでは3分51秒で、やはりアルバムヴァージョンよりも半分程短い。



しかし、この曲の場合は元曲がシンプルなのでそんなに違和感は感じないかな。
DJで使うならアルバム持っていくけどな。
因みに7インチのB面は、これも人気曲"IN THE BUSH"です。

3曲目。
カナダの産の人気ディスコ
GINO SOCCIO "DANCER"



うーん。かっこいい。
これは12インチで8分23秒あります(アルバムも同様)。

で、日本版7インチはどうかというと......



まずイントロのクラップと徐々に入ってくるシンセなどはじめからかなりカットでいきなりはじまってますね。
収録時間が3分30秒。
おいおい。マジかよ。
5分近くもカットしてんのかよ。
カッコいい間奏部分もカット。
これはちょっと使えなそうですね。
もうちょっとがんばってほしかったですね。
でも、こういう事想定して買ってんですけどね。
俺も。

4発目。
GRACE JONES "ON YOUR KNEES"

まずは12インチから↓



12インチもアルバムもタイムは6分30秒です。
で、7インチはというと......



3分45秒です。
かなりカットされているわりにはこれは、そんなに違和感は感じない方ですね。

因みにこの曲。
プロデューサーはTOM MOULTONですよ。

で最後。
5発目。
本日のテーマの中で一番の問題作です。

TANTRA "HILLS OF KATMANDU"

イタロエレクトロディスコの最高峰のひとつといってもいいでしょう。
まずは16分を越えるオリジナルを聴いてみてください。



※最後まで聴いた人に一言。「おつかれさまでした」。

カッコよさすぎですね。
デケデケ系のシンセベースと生のベースが入ってて時折乗るコーラスの様な女性ヴォーカルと語り。
あくまでもヴォーカルではなく演奏というか楽曲自体が主役という感じですね。
このベースラインは何時間聴いていても飽きない。

ところがですよ。
日本版7インチは......



シンベではじまって5小節目にはもうヴォーカル入ってきてます。
主役はヴォーカルになっている。
で、ヴォーカルが終わった頃に演奏がフェードアウトしていくと......。
そして16分20秒の曲がたったの3分29秒になってるじゃないですか!!!!!!
5分の1近く短縮されている。
イタリア版7インチも、スカンジナビア版7インチも4分37秒だというのに。

という見事に原曲とは違う形になってますね。
これを聴くと、冒頭で書いたFRANCE JOLI "COME TO ME"がいかにもよくできたリエディットの様に聴こえてきますね。


しかし、驚きなのはこの曲が日本でリリースされていたという事実です(B面ですけど)。
日本のディスコブームの時代も結構侮れないっすね。
当時のDJはこういうエレクトロディスコもかけてたんですかね。



という訳で、もっとおもしろい記事になる予定が、たいしておもしろい文章にならなかったっす。
反省。
全曲聴いた方(いるのか?)、本当におつかれさまでした。
じゃあ、撤収でーす。

3 件のコメント:

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  2. おそくなったけど、お誕生日おめでとう! Mr.Tは本当に音楽好きだよね。 私は自分では音楽好きだと思ってるけど、それこそ薄っぺらいんだな。 だから、色々このブログは勉強になるし、かなり愉しいのだ! これからも、その独特のセンスと素敵な切れ味を堪能させてもらいたい ですゎ☆

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  3. Myu☆ さん
    ありがとう。
    40になっちまった。
    いや、Myu☆ さんは自分で歌も歌ってるし、薄っぺらくないよ。
    濃いよ。
    ブログに関しては地味に更新していくんで、今後ともコメントよろしく哀愁。

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