2011年10月4日火曜日

俺クラシックスその4!!!!!! GAUGE "CRANIM(REMIX)FEAT.THE CELLADWELLAS"

「人には自分だけの名曲がある。人はそれを"俺クラシックス"と呼ぶ」
リー・マービン


本日は97年のアングラ名盤です。
まず聴いてみてください。





イントロ、フックで出てくる鳥の鳴き声の様な変な音。
そして不吉な感じのホーンとピアノ?
REMIXとはなっているがトラックはオリジナルと同じ。


プロデューサーはBIG SELFという人だが、まるでフィーチャリングされているCELLA DWELLASのアルバムに入っていてもおかしくない程NICK WIZっぽい音である。
こういうの完全に俺のツボなんですよね。


逆サイドはこんな感じ。





これもまあまあかな。
好きか嫌いかでいったら好きだ。
こっちのプロデューサーはS&J ENTERTEINMENT。
しかし、どちらもよく知らん。


彼らはこのシングルを含めて3枚のシングルを残して(他アーティストとの企画ものっぽいやつも入れれば4枚)シーンから消えてしまった様で残念だ。
俺は最初の2枚しか持ってないので、いつかはコンプリートしたいアーティストだ。

2011年9月28日水曜日

俺クラシックスその3!!!!!! Aboriginals"Keep It Hot/The Joint"

「人には自分だけの名曲がある。人はそれを"俺クラシックス"と呼ぶ」
チャールズ・ブロンソン


この人達も90年代後半のアンダーグラウンドヒップホップを聴いていた人なら知ってると思う。
しかし、一番紹介したい何枚かのレコードがみつからないので、今日はこれにした。


彼らがどこのグループなのかわからないが音から考えるとニューヨークだろう。


彼らは96年から2000年までの間に4枚のシングルを出した様だが(5枚とも、他アーティストとのカップリングもいれれば6枚という説もある)。


今回紹介するのはそのデビュー盤である。
まずはA面"Keep It Hot"。





いくらか大ネタ感はあるが(思い出せない。ブレンダ・ラッセルだっけ?)、聴いてて気持ちがいいトラックだね。


つづいてB面"THE JOINT"。





A面とは打って変わって暗い、もの悲しいトラックになっている。
実はこっちの方が好きかもしれない。
スネアもいい感じでなってる。


3枚目は90年代後半に大活躍したSHAUN J PERIODもプロデューサーとして迎えているが全体的にアングラ色が抜けきらず、ブレイクにはいたらなかった。
おそらくアルバムも出していないだろう。
でも、どれも俺の琴線に触れるもんだったよ。


これ見て(5人ぐらいしか見てないと思うけど)、興味がある人はレコ屋に走れ。
多分他のシングルも500円しないと思うから。
ユニオンだったらめちゃくちゃ安く手に入ると思うよ。


という訳で今回はこれで撤収。

2011年9月11日日曜日

震災から6ヶ月経って。

あの忌まわしい3月11日の震災から6ヶ月が経った。

今でもたまに余震はあるが、沿岸部を除けばほぼ元の状態に近くはなってきているようだ。
といっても、街中には閉店した店もあれば、建て直したり、補修中の建物もある。
でも、通常の生活ができてる人達にはたった半年前の事なのに過去の事の様になっている気がする。
そういう俺もそうだ。

でも、家が流されて借金してまで新たな家を借りたり、自宅の損傷が酷くて県外に避難させられた友人もいる。
避難所にいる人もまだ7000人近くいる様だ。
仮設住宅もプレハブみたいなもんなのでそこに住む人々も大変だろう。
内陸部にいる俺らの様な人間はひとまず普通の生活ができてるが、石巻や気仙沼など沿岸部に住む人々はどうだろう。
仙石線も未だ復旧のメドがたっていない様だ。

死者行方不明者は1万9800人。

とてつもない数の人々が亡くなっている。
この事を風化させてはいけないと思う。
そして復興と言えるのはまだまだ先だと思うが、元どうりの宮城県(あるいは岩手県、福島県)に戻る事を切に願うばかりだ。

I Love New York







2001年の9月10日にサンフランシスコから帰ってきた。
時差ぼけと疲れで丸1日寝て、何気なくテレビを観ていたら臨時ニュースが入った。
はじめは意味が分からなかったが、2機目がビルに突っ込んだ時、これはただ事じゃないな、テロだなと思ったのを今でも思い出す。
あれから10年経って世界情勢も随分変わったが、未だ、世界中で戦争や争いは終わらない。
もう風化しかけている気もするが、皆あの時の事とその後の事を忘れてはいけないと思う。

2011年8月23日火曜日

DISCOの7インチに関して.......。

7インチのレコードというのは、なかなか魅力的なものだ。
SOULやFUNKのコレクターの方々にとっては当然の事だし、一時期からHIPHOPなども7インチを頻繁にリリースする様になってった。
で、そういうのは当然買ってしまうんですね。


しかし、コレクターではない俺にとってはこれはどうしたもんだろうという事がある。
それがDISCOの7インチである。

コレクターでなくても好きな曲を7インチで見つけると購入してしまうんである。

そして、何が困るかというと、その曲のランニングタイムというか収録時間である。

本来DISCOというのは、曲が長い。
10分近い曲がざらにある。
しかし、7インチとなるとその曲全体の長さをオリジナルどうり入れるというのはできない(できるのかもしれないが音が悪くなるのだろう)。
ラジオ局でも長い曲はかけてもらえそうにないしな。

その為、DJなどで使うのには使い勝手が悪い。
そういった曲を何曲か紹介してみたいと思う。

まずはこの曲から。

カナダの歌姫
FRANCE JOLIちゃんの "COME TO ME"
名曲です。

アルバムヴァージョンと思われるものから↓

FRANCE JOLI "COME TO ME"
(すいません。埋め込み無効だったんでリンク先まで飛んでください。)

この曲のアルバムヴァージョンはは9分34秒ある。
しかし、下の日本版シングルヴァージョンでは......



なんと、その約半分4分59秒にまでカットされているのである。
映画でいったら2時間の映画を1時間にカットされたようなものである。
間奏ががっつりカットされてますね。

因みに、12インチ、7インチ共にいろいろな国で出ている様だが、時間はまちまちである。
アルバムヴァージョンが一番長いのではないかと思われる(違ったらすいません)。

しかし、こうして聴いてみると使い勝手とかそういうの関係無しでこの曲をこの7インチではじめて聴いた人は、普通にいい曲だと思うんではないだろうか?
そう考えるとこの曲を編集した人はなかなかいい仕事してるんじゃないかと思う。
かなり強引ではあるが......。

2曲目。
パトリック・アダムス絡みで人気の
MUSIQUE "KEEP ON JUMPIN"

まずは12インチヴァージョンと思われるものから↓



当時リリースされた12インチは5分41秒で、アルバム収録の6分56秒より短い。
ただし、この曲は78年リリースしたものだが、88年にリリースされた7分2秒のリミックス版もある。
この7インチでは3分51秒で、やはりアルバムヴァージョンよりも半分程短い。



しかし、この曲の場合は元曲がシンプルなのでそんなに違和感は感じないかな。
DJで使うならアルバム持っていくけどな。
因みに7インチのB面は、これも人気曲"IN THE BUSH"です。

3曲目。
カナダの産の人気ディスコ
GINO SOCCIO "DANCER"



うーん。かっこいい。
これは12インチで8分23秒あります(アルバムも同様)。

で、日本版7インチはどうかというと......



まずイントロのクラップと徐々に入ってくるシンセなどはじめからかなりカットでいきなりはじまってますね。
収録時間が3分30秒。
おいおい。マジかよ。
5分近くもカットしてんのかよ。
カッコいい間奏部分もカット。
これはちょっと使えなそうですね。
もうちょっとがんばってほしかったですね。
でも、こういう事想定して買ってんですけどね。
俺も。

4発目。
GRACE JONES "ON YOUR KNEES"

まずは12インチから↓



12インチもアルバムもタイムは6分30秒です。
で、7インチはというと......



3分45秒です。
かなりカットされているわりにはこれは、そんなに違和感は感じない方ですね。

因みにこの曲。
プロデューサーはTOM MOULTONですよ。

で最後。
5発目。
本日のテーマの中で一番の問題作です。

TANTRA "HILLS OF KATMANDU"

イタロエレクトロディスコの最高峰のひとつといってもいいでしょう。
まずは16分を越えるオリジナルを聴いてみてください。



※最後まで聴いた人に一言。「おつかれさまでした」。

カッコよさすぎですね。
デケデケ系のシンセベースと生のベースが入ってて時折乗るコーラスの様な女性ヴォーカルと語り。
あくまでもヴォーカルではなく演奏というか楽曲自体が主役という感じですね。
このベースラインは何時間聴いていても飽きない。

ところがですよ。
日本版7インチは......



シンベではじまって5小節目にはもうヴォーカル入ってきてます。
主役はヴォーカルになっている。
で、ヴォーカルが終わった頃に演奏がフェードアウトしていくと......。
そして16分20秒の曲がたったの3分29秒になってるじゃないですか!!!!!!
5分の1近く短縮されている。
イタリア版7インチも、スカンジナビア版7インチも4分37秒だというのに。

という見事に原曲とは違う形になってますね。
これを聴くと、冒頭で書いたFRANCE JOLI "COME TO ME"がいかにもよくできたリエディットの様に聴こえてきますね。


しかし、驚きなのはこの曲が日本でリリースされていたという事実です(B面ですけど)。
日本のディスコブームの時代も結構侮れないっすね。
当時のDJはこういうエレクトロディスコもかけてたんですかね。



という訳で、もっとおもしろい記事になる予定が、たいしておもしろい文章にならなかったっす。
反省。
全曲聴いた方(いるのか?)、本当におつかれさまでした。
じゃあ、撤収でーす。

2011年8月16日火曜日

ついにD.M.R.も......。

渋谷でも老舗のレコ屋、ダンス・ミュージック・レコードが、レコード、CD、DVDの販売から7月いっぱいで手を引いたというのをさっき知った。

ここまで音楽業界の状況はキツいのか?というのが正直なところだ。

シスコが潰れた時もひじょうにびっくりしたし、ターゲットは違うにしてもHMV渋谷店の閉店を中心とした事業の縮小にもここまできたのかと思ったが、まさか、D.M.R.までレコードから手を引くとは......。
これは、音楽配信がどうとかいう事も多少は関係あるかもしれないが、それよりも、若者の音楽離れが進んでいる事もあるのかもしれないと個人的には思ってる。
また、コアな音楽にはあまり興味を持たない人が増えているのかもしれない。

たぶん、俺らが20代とかの頃よりも、今の若い人達は音楽に比重をおいていないのかもしれない。
そして、俺らおっさん世代も歳を重ねるにつれ音楽からはなれていく人々が多いのだろう。

20代の時からD.M.R.はかなり利用させてもらってきた。
かなり投資したよ。

90年代初期の頃、D.M.R.は通販カタログを作っていなかったので、店に電話しておすすめのやつとかを取り置きしてもらい、3、4週間たったらダンボールで送ってもらうという買い方をしていた。
また、90年代半ばから後半くらいにかけては通販カタログの文章だけを頼りに「気になるものはほぼ買う」みたいな買い方をして、結構はずれも引いてた事を思い出す(今みたいにネットも普及してないので通販では試聴は当然できない訳です)。

2000年代に入ると東京に住んでいたので、休日は、渋谷までバイクで行って、まずHMVの2階でHIPHOPをあさり(俺が東京に行ったばかりの頃はHMVの2階もなかなかレコードが充実していた。ポイントがたまる利点もあったしね)、ディスクユニオンの2階(ハウス/テクノ)、3階(HIPHOP)をあさり、地下(JAZZ/レアグルーブ)で何度も並んで試聴をし、その後、D.M.R.の1階右奥から左奥をチェック、2階に上がってハウスをチェックして、シスコハウス店(狭かったけど充実はしてたなあ)で試聴しまくり、HIPHOP店を軽くチェック、マンハッタンHIPHOP店へ行くという流れだった。
その後に今は無きギネスレコード(品揃えが本当に素晴らしかった)にも通う事にもなったなあ。

俺にとっては最高の時間だったよ。

でも、宇田川町の店の雰囲気が変わっていくのは感じてた。
HMVの2階からは極端にアナログが消え、DMRもあきらかに客は減っていってるなあと感じた。
何台も置いてある試聴機に、並ばないと聴けなかったのが、誰も試聴機の前にいないという事が多くなっていった。

そして、シスコは閉店し、昨年HMV渋谷も店を閉め、ギネスレコードは無くなり(ギネスはオーナーが亡くなったせいだとは思うが)、ユニオンも事業縮小した様だし、ついにD.M.R.までレコードから手を引くとは。

通ってた店の半分以上が店を閉めるか、違う事業展開に方向を変えている。

さみしい限りです。
そういう俺も、仙台に帰ってきてからは、新譜を買うのはほぼユニオンの通販だし、D.M.R.からは何度か買った程度だった。

渋谷にはまだたくさんのレコード屋さんがあると思うが、どこも厳しいのが現状かもしれない。

しかし、がんばってほしい。

特にユニオンとマンハッタン。
がんばって宇田川町を守ってください。



ところで、レコードを置かないっていう事はダンス・ミュージック・レコードって名前は変わるんだろうか?



2011年8月14日日曜日

まったく憧れのない40歳になりました。

一昨日の事ですが、40歳になりました。
まったく憧れのない世代です。

10代の頃は30代になったらおっさんだから、それまでに死んでやろうと思ってました。
そして20代後半の時は35歳までに死んでやろうと思ってました。
そして30代半ばの時には40までに死のうと。

しかし、しょうもない事にまだ生きてます。

今の気持ちですが、この精神疾患から脱出して(いや脱出してもまた必ずやってくる気がするんで無理に脱出しなくてもいいのですが......このまま付き合ってやるかと)、やりてー事をやりまくってやりきって(やりきるという事が可能なのかは別として)早めに死にてーなと思ってます。
だから俺の人生には『皇潤』も『世田谷育ちのグルコサミン』もいらない。

しかし、先日、24歳の若さで亡くなった友人の墓参りに行ってきたので、簡単に『死にてーな』なんていえない気持ちもある。
簡単にそういう言葉を口にする事が(実際には簡単に発している訳ではなくて、長く生きるという事を望まないという本心ではあるのだが)彼女に悪い気もあるのだ。
そして、あの震災から5ヶ月。
犠牲者の方々にも。


まあとにかく、40歳になっての目標は(そう大げさなもんではないが)、
『やりたい事をしっかりちゃんとやる』
という事だろうか。

という事を毎年言ってる様な気がするが、今までの俺の人生は酷く薄っぺらい説得力の無いものだった。
それを打破したい。

まずは音楽関係をいろいろとやっていきたいと思ってます。

関係無いけど、さっき『伝説巨人イデオン/発動編』を観た。
40代になってはじめに観た映画が『イデオン/発動編』。
毎回観る度に思うのだが、考えさせられるね。
特に今の国内や世界の状況を見ているとリンクするところが多々あるというか、考えさせられる。
『イデオン』に関してはいつか当ブログでも書きたいと思っている。



最後に誕生日を祝ってくれたkakii3さん、たくみ、umiasa27さん、誕生日メッセージをいただいた皆様方に心から感謝です。
この場をかりて、ありがとうございました。