2011年8月16日火曜日

ついにD.M.R.も......。

渋谷でも老舗のレコ屋、ダンス・ミュージック・レコードが、レコード、CD、DVDの販売から7月いっぱいで手を引いたというのをさっき知った。

ここまで音楽業界の状況はキツいのか?というのが正直なところだ。

シスコが潰れた時もひじょうにびっくりしたし、ターゲットは違うにしてもHMV渋谷店の閉店を中心とした事業の縮小にもここまできたのかと思ったが、まさか、D.M.R.までレコードから手を引くとは......。
これは、音楽配信がどうとかいう事も多少は関係あるかもしれないが、それよりも、若者の音楽離れが進んでいる事もあるのかもしれないと個人的には思ってる。
また、コアな音楽にはあまり興味を持たない人が増えているのかもしれない。

たぶん、俺らが20代とかの頃よりも、今の若い人達は音楽に比重をおいていないのかもしれない。
そして、俺らおっさん世代も歳を重ねるにつれ音楽からはなれていく人々が多いのだろう。

20代の時からD.M.R.はかなり利用させてもらってきた。
かなり投資したよ。

90年代初期の頃、D.M.R.は通販カタログを作っていなかったので、店に電話しておすすめのやつとかを取り置きしてもらい、3、4週間たったらダンボールで送ってもらうという買い方をしていた。
また、90年代半ばから後半くらいにかけては通販カタログの文章だけを頼りに「気になるものはほぼ買う」みたいな買い方をして、結構はずれも引いてた事を思い出す(今みたいにネットも普及してないので通販では試聴は当然できない訳です)。

2000年代に入ると東京に住んでいたので、休日は、渋谷までバイクで行って、まずHMVの2階でHIPHOPをあさり(俺が東京に行ったばかりの頃はHMVの2階もなかなかレコードが充実していた。ポイントがたまる利点もあったしね)、ディスクユニオンの2階(ハウス/テクノ)、3階(HIPHOP)をあさり、地下(JAZZ/レアグルーブ)で何度も並んで試聴をし、その後、D.M.R.の1階右奥から左奥をチェック、2階に上がってハウスをチェックして、シスコハウス店(狭かったけど充実はしてたなあ)で試聴しまくり、HIPHOP店を軽くチェック、マンハッタンHIPHOP店へ行くという流れだった。
その後に今は無きギネスレコード(品揃えが本当に素晴らしかった)にも通う事にもなったなあ。

俺にとっては最高の時間だったよ。

でも、宇田川町の店の雰囲気が変わっていくのは感じてた。
HMVの2階からは極端にアナログが消え、DMRもあきらかに客は減っていってるなあと感じた。
何台も置いてある試聴機に、並ばないと聴けなかったのが、誰も試聴機の前にいないという事が多くなっていった。

そして、シスコは閉店し、昨年HMV渋谷も店を閉め、ギネスレコードは無くなり(ギネスはオーナーが亡くなったせいだとは思うが)、ユニオンも事業縮小した様だし、ついにD.M.R.までレコードから手を引くとは。

通ってた店の半分以上が店を閉めるか、違う事業展開に方向を変えている。

さみしい限りです。
そういう俺も、仙台に帰ってきてからは、新譜を買うのはほぼユニオンの通販だし、D.M.R.からは何度か買った程度だった。

渋谷にはまだたくさんのレコード屋さんがあると思うが、どこも厳しいのが現状かもしれない。

しかし、がんばってほしい。

特にユニオンとマンハッタン。
がんばって宇田川町を守ってください。



ところで、レコードを置かないっていう事はダンス・ミュージック・レコードって名前は変わるんだろうか?



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