2011年3月26日土曜日

メディアの流す情報は信じるな!!!!!!!!

これから書く文章には賛否両論あるだろうが、とにかく書かないといけないと感じたので書く。


また、風評被害を助長するものではまったくないので、その点は組んでくれ。


『メディアの流す情報は信じるな!!!!!!!!』
と書いたが
『メディアの流す情報が全てではない。あれはほんの一部だ』
と言った方が正しいのかもしれん。






この日記は宮城県仙台市に住む人間が書いている。
という事は、読んでくれている人の中には知っている人も多いと思うが、はじめて見にきた人への自己紹介として書いておく。




で、本題。


仙台市の中心部。
名掛丁や一番町を中心とした繁華街だが、営業を始める店も多少なりとも出てき始めており、少しずつだが、活気を取り戻せてきている気がする。
宮城県各地でも(被災が酷い地域を除けば)電気がかなりの範囲で復旧している様だ(様だというのは、東北電力のWEBサイトをはじめ今現在の状況が掴める記事が見当たらないからだ)。
ガスも当初「復旧には早くても1ヶ月以上はかかる」と言われていたが仙台市に限って言えば、被害の激しかった沿岸部を除けば今月末迄にかなりの地域で復旧する見込みだそうだ。↓
仙台市ガス局:各地域のガス管修繕及び供給再開時期について
ガソリンは相変わらず入手するのが困難だが、それももう少しの辛抱だろう。
灯油は俺ん家の周辺では、量に限定はあるが、入手できる状況になっている。


しかし、宮城県全体でみるとそれは、本当に小さな出来事にしかすぎない。
復興に向っているなどという事をとても軽々しく言えるものではない。


一昨日、自分達の力で、メディアでは報道されていない地域に救援物資を届けに行った方々の話を聞く事ができたので、その内容をちょっとだけ記しておく。


彼らは、WEBサイト上で物資の提供を求め、ガソリンも知人達の協力と自力で手に入れ、自分達の足で、救援物資を届けに行ったのだ。
勿論、当然の事ながら全て無償、見返りを求めない行為である。


現在、各地の避難所の様子などが、テレビをはじめとしたメディアで流されている。
皆、その惨状を見て、酷い状況だなと思うだろう。
しかし、彼らの話では、報道されている地域はそんな中でもまだましな方で(勿論、家屋の倒壊や自動車などの散乱ぶり等本当に酷いし、その周辺に住んでいる人々の精神的ダメージはとてつもないものだろう。町の復興もいつの事になるのやら今の状況ではまったく考える事もできんだろうし、その術すら思いつかないと推測される。また行方不明者の数が膨大だ)、報道陣、自衛隊が入っていない地域は更に酷い状況だと言う。


ツイッターからここにきた方には重複した話にはなるが、彼らの中の1人がこうつぶやいたのが印象に残った。


「地獄にも"天国"と"地獄"がある。その"地獄"は行政からもメディアからも無視されている」


街の荒れ様はやはり凄まじいが、テレビで報道されている様な避難所は少なくても食料や水、暖はとれる(それも十分なものではない可能性は高いし、それを皆に行き渡る様に動ける人手が足りないという)。


しかし、もっと悲惨なのは、避難所にも行けず、マンションや一軒家に残った(取り残された)人々だという。
現在のところ、自衛隊等の救援物資はそういうところに迄は、行き渡っていないという。
そういう地域の人々は、インフラはどれも復旧していない状態で、尚かつ、わずかな食料や飲料水で食いつないでいる状況との事だ。
物資を届けた時も、持っていった物資が足りるだろうか?と思う程、マンションから、たくさんの人々が出てきたという。


そして、そういった地域で老人ホーム等に入居しているお年寄り達は老人ホームから退去する様に求められているようだ(ホーム側もインフラや救援物資等の不足で運営が困難だという事だろう)。
しかし、同じくインフラが復旧していない実家に帰ったところでどうなるというのか?


こういうところにも、避難所と同じ様にカメラが入っていって、惨状を訴えるべきではないのかと思うのだが。


また、町の惨状に関してはテレビで放送されている部分もあるが、そんなものはまだましな方だという。
死体が入ったままの車が水の中に何十台も沈む、もしくは沈みかけていたり、その岸辺には、家や建築物が流れ着いている為、これをどうやって岸に上げるのか?これを果たして岸に上げる事事態可能なのか?という状況であるという。


そして、恐ろしいのは、その状況を、我々宮城県民ですら知らないという事だ。


しかし、メディアは相変わらずである。
ガソリン満タンの車で被災地迄行き、弁当を食って、夕方には中心部のテレビ局に帰ってくるという状態だろう(俺の個人的な推測ね)。


そして、特に酷い局になると被災地、被災者の於かれた状況をお涙頂戴話にしたり、美談みたいのばかり流している。


↓その中でも最悪な例のひとつがこれ。
フジテレビ(クソ)



俺は、直接見ていないからなんとも言えん。
ただ、俺の友人が偶然にも見ていたそうだが、とにかく酷かったと、怒っていた。


俺もほとんどテレビを見ていないので、今現在、少しでも改善されている可能性もあるが。
いや、無いかもな.....。
※テレビを見ないというのは、電気が復旧して、ケーブルテレビ(うちは地上波もケーブルテレビで見ている)が復旧した時にはじめてまともにテレビを見たのだが、その時見た報道の仕方にひじょうに疑問といらだちを感じたからだ。


某芸能人が発言した様に被災者が欲しいのは、安否情報や、避難所、給水所等の情報な訳だ。
しかし、その時、テレビで流れていたのは、津波で流される家や、爆心地の様に何も無くなった町を前に途方にくれる人々の映像だった。
それを延々と垂れ流す。
そりゃあ、そっちの方が視聴率とれるだろうよ。
でも、その時はどの局もスポンサーが無かった筈だから視聴率なんてどうでもよかった筈だ。
「こういう事態に於いてもこの姿勢かよ」と思ったのが正直なところだ。



また、東京のテレビ局主導で番組を放送していた事にもひじょうに疑問が残った。
東京のテレビ局ではなくて、地元のテレビ局が主導権をもって放送するべきではなかったのか?
何故、そうしなかったのか?
そのほうが、県民にとって有益な情報が数多く得られたのではないか?
地元テレビ局も機材などに打撃を受け、放送をできる状況ではなかったというのであればわかるが(まあ、それはまず無いな)。
そして、福島の原発がヤバい事態になると一挙にそちらのニュースに各局共シフトした。
電力供給源の不足という懸念、また放射能の問題が出れば自分達に危険が及ぶ可能性が出てくるからねえ。
まあ、勝手なもんだよな。
因みに宮城県は福島県の隣です。
はい。


現在おそらく全国的にはテレビのプログラムも通常の番組に戻っているだろう。
宮城県の局は通常の番組を放送していつつ、震災関係の特別番組も放送している様だ。
それでも、放送中は何ていうの?
画面の端っこが、逆L字型になってるやつ。
それで、給水所情報や、医療機関、交通機関の運行状況などのテロップを流している。
しかし、
「自分の欲しい情報がいつ出るのか?」
「欲しい情報自体が出るのか?」
などと考えながらテレビをずっと見ているのもなかなか大変な作業だろう。


ネット環境があればそっちで調べた方が全然早いだろう。
しかし、パソコンを持っていない家庭や、お年寄りにとってはやはり、テレビとラジオ、新聞だけが情報源な訳で、その中でもリアルタイムなものと言えばテレビとラジオという事になる。
だから、テレビは正確な情報を流さなくてはいけないし、お涙頂戴ドキュメントよりも、有益な情報をできるだけたくさん流さなくては意味が無いと思っている。


で、少し話はそれるが。


友人TOSHI氏が昔勤めていた東京の商社の社長に直訴して、飲料水や食料を(飲料水はかなりの数)調達してきてくれたのだが、一昨日、それを配ろうと各施設をまわっていた。
ところが、どこの施設も受け取ろうとしないのである。
市など行政が絡んでいるところでは、何かルールの様なものがある様で、どこに行っても受けとってくれないのだ(行政のあり方にはひじょうに疑問を感じたので今後その事に関しても書くかもしれない)。
俺たちも勉強不足なところもあったかもしれない。
いや、あっただろう。


宮城県のWEBサイトにも、仙台市のWEBサイトにも救援物資の受け入れに関する記述がある事は確かだ。
しかし、せっかく入手した大量の飲料水などがこのままでは無駄になる。
そこで、思い出したのが、冒頭で書いた方々の事だ。
しかし、前日に彼らのWEBサイトを見た時には
「一旦支援物資の募集は締め切らせていただきます」
とあったので、どうしたものかと考えていた時に、偶然にも友人Yからその事に関するメールがきた。
その為、夕方Yに会い、状況を説明した。
そこで、Y経由で彼らの代表者の方と話をし、物資を受け取ってくれ、現地に運んでくれるという手配がとれ、車に積んでいた物資を持っていく事ができた。


ひじょうにありがたい事である。
そして、今、生きる事すら厳しい状況下にある人々にできるだけ多くの物資が行き渡る様に祈るしかない。


メディアの話だったな。


県外に住む人も、この日記を読んだら、少しは理解してほしい。
例えば東京等で、今回の震災に関するニュースが今現在どの程度報道されているかわからない。
しかし、メディアで報道されている部分はあくまでも、ほんの一部の情報であるという事を。
実際には、もっと酷いぞという事を。


宮城県は今、本当に大変なんだ(勿論、岩手県も。福島県は震災の被害は比較的少なかったが、今、説明するまでもなく別の形で酷い状況に陥っている)。
テレビが報道している悲惨きわまりない状況は勿論の事だが、報道されていない地域にも地獄の様な状況がたくさんある。
地震から2週間以上が経った。
比較的被害の少なかった俺の家でも水道が復旧したのは一昨日の午後だが、全然恵まれている方だ。
しかし、避難民が出ている地域や、報道すらされていない地域はそれどころの話ではない。
まさに陸の孤島の様な地域がたくさんある。


言っとくが、別にここで煽っている訳ではない。


今必要なものはたくさんある。
大企業はいろいろ貢献できる事はあると思うし、利益を上げているならその義務もあると思う。
実際に震災翌日から営業していた大手デパートもある。
毎日決まった時間に無料で炊き出しをしている寿司やのチェーン店も見た。
そして、大企業に限らず、炊き出しや飲料水をわける、携帯の充電や暖をとる為に場所を開放するなどと行った行為を積極的に行った企業や、店もあった。


個人で、何か貢献したいという方がいたら、それは、義援金の募金でも構わない。
それだけでも十分な貢献だと思う。
10円だって100円だっていいんだ。
義援金に関しては、様々な企業、団体が募金を呼びかけている。
日本赤十字社が信用できないなら、自分が信用が於けると思う団体に募金すればいい。
ただ、詐欺にだけは注意してくれ。
実際、日本赤十字社のサイトでも、赤十字社の名をかたった詐欺が出回っている為、注意を呼びかけている。


昨日は久々に、鬱状態に近い状態にあったので、夕方くらいから睡眠薬を多めに飲んで寝ていた。
今、明るくなってきて外を見ると雪がどっさり積もっている。
昨日の夕方以降に雪が大量に降ったという事だろう。
暖をとれない場所にいる人々はとても辛い状況だろう。
何ともやりきれん。










-警察庁による3月25日午後11時付けの発表-
・12都道県警が検視などで確認した死者数:1万102人(その内、宮城県が6097 人)。
家族らから届け出があった行方不明者(あくまでも家族から警視庁に届け出があった不明者という事なので、当然の事ながら、実際にはそれ以上の行方不明者が存在するという事になる):1万7053人。
・死者と行方不明者の合計:2万7155人。
・25日午前10時現在で検視が終了した遺体:約9890人(このうち身元が確認されたのは約6890人)。
※もう一度書くが、これは警察庁による3月25日(金曜日)午後11時付けの発表です。


また、仙台市サイト内の3月24日13時更新の記事にて
「仙台市内には1万人以上の避難者等がおり、毎日3万食以上の食糧が必要なため、被災者の食糧が非常にふそくしております」
とある。
その一方で
「個人からの物資の提供につきましては、混乱を避けるため、お断りさせていただいております」
ともある。
なかなか難しいところだ。
ただ、「自治体や社会福祉協議会等でも物資支援を行っている場合もございますので.....」という記載もある。↓
仙台市WEBサイト:企業・団体からの支援物資の受け入れについて

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