78年作。アルファ移籍第一弾。
このふてくされた顔をしたあまりにもやる気の無いジャケとはうらはらにひじょうに好内容となっている。
プロデュースとアレンジは、ラブ・アンリミテッド等も含む一連のバリー・ホワイト作品の共同アレンジャーとして有名なジーン・ペイジ。
カリフォルニア録音で、デビット・T・ウォーカーやワー・ワー・ワトソンなどサポート陣も豪華。
作詞はジーン・ペイジ作の1曲を除いて全て吉田美奈子の作。
作曲は3曲が山下達郎、1曲がジーン・ペイジ、1曲が吉田美奈子と坂本龍一の共作、あとは全て吉田美奈子自身の作。
アルバム全体好きだが、まずはA-1の表題曲『愛は思うまま』のかっこよさにノックアウト。
自分の大好きなディスコ・テイストの曲だが、ストリングスのアレンジが流麗で、さすが”ストリングスの魔術師ジーン・ペイジ”と思わされた。
しかし、アレンジ、演奏がどうあれ吉田美奈子が歌うとすべて美奈子ワールドになってしまうのですごい。
それだけ、ボーカルとしての存在感が強い。
どの曲でもそののびやかで表現力豊かな歌い方にひきこまれてしまう。
山下達郎作の3曲も良いが、吉田美奈子作の曲に好きな曲が多い。
特にA-3『時よ』は美奈子らしい切なくてとても美しい曲。大名曲。
メロウなA-4『海』もいい。サビが印象深い。
山下達郎作の曲ではB-1『愛の炎』が好きだ。
達郎作品のテイストが濃厚な曲だ。
とまあ自分の表現力に乏しい感想を並べてみましたが、吉田美奈子という人は本当に素晴らしいシンガーだと思うわけです。
他のアルバムも名作揃いです(どれにするか迷いました)。
ライブみたいなあ。
1990年のライブから。
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