2010年9月30日木曜日

THE CREW


9/25、『スタッフ・ベンダ・ビリリ』のライブ後、ビデオ鑑賞会というのがありまして。
仙台PUNK界のリヴィング・レジェンドMURAKAMIさんとPUNK界の生字引HAYASAKA"JOHNNIO"さん、KAKINUMAさん、ASAHIさん、俺の5人でHAYASAKAさん宅にて懐かしの映像を見ました。
MURAKAMIさん提供。
20年以上前の映像とは思えない程、画質・音質共に良い。
MURAKAMIさんに感謝。

1本目は『パンク対ヘビィメタル』。
20年ぶりぐらいに見たな。これ。
NHKでたしか土曜の23時頃から放送した番組だと思う。
『燃えてトライアル』っていう番組だったのね。
司会は今やミポリンの旦那(というか小説家ですけど...)辻仁成と桑田靖子(けっこう歌うまかったよ。現在も活動中だそうです)。

リアルタイムで見た時はまだ10代だったと思う。
すごくイライラしながら見てた覚えがある。


『ヘヴィメタルの皆さん』でヴィジュアル系がアップになるってどういう事よ。
『パンクの皆さん』はサイコビリーだし...。

で、メタルの例で"METALLICA"っていうのはわかるんだけど、パンクの例が"ピストルズ"って...。
せめて"DISCHARGE"でしょう。
この番組80年代後期だったと思うけどシド・ビシャスに憧れてる奴ってこの頃でも少数派だったと思うよ。
少なくとも俺のまわりには1人もいなかったね。

で、さらにひどいのが...


パンク代表のスタジオライブが"ばちかぶり"って.....。

いや、田口トモロヲは役者としては好きだけどさ(プロジェクトXのナレーションもね)。

当時これを見たパンクもメタルも知らない10代の子達は完全に誤解してしまったと思う。
いや、しないか。
パンク初体験が"ばちかぶり"。
不幸だね(笑)。
たぶん、10代の俺はこの辺でもう拳を握りしめてプルプル震えてたと思う。
我ながらまじめな子だったからね。

しかし、"LIP CREAM"のみのるさんの発言でスタジオの空気が変わる。


この番組、みのるさんと"エルドリッチ"ていうバンドの高谷さんっていう人しかいい事言ってねえな。

で、ヘヴィメタル側のスタジオライブ。
"ASH TO ASHES"。
「ファイナルコンフリクトみたいだなあ(名前が)」


イントロがはじまり
「結構かっこいいじゃん」
「"ばちかぶり"より全然ましだな」



しかし...
ヴォーカルが歌いだしたところで
一同大爆笑!!!

「このヴォーカル.....(苦笑)」
「今、こういうヴォーカルいないっすよね」

デス声だったらよかったのにね。



というところで、何の結論も出ずに(当たり前だ)番組は終わったのでした。

ちょっと書いてて熱くなりましたけど、正直な話、今見るとかなり笑えます。
時代だなあっていうか。
画質と音質は最悪ですけどYOUTUBEで全部見れるんで、興味のある方は見てみてください。
絶対(たぶん)おもしろいから。


俺のパンク初体験が"LIP CREAM"だったって事は幸せだなあとつくづく思う。



2本目。
これもNHKで20年以上前に放送された番組『ROCK COLLECTION』。
3夜にわたって放送された番組だったと思う。
たしか1日目が"ロカビリー"で2日目が"パンク・ニューウェーブ"、3日目はなんだったか忘れた。
"パンク・ニューウェーブ"編は当時録画したのだが、紛失。
長い間「また見てえなあ」と思ってたら、5月ぐらいに呑みの席でMURAKAMIさんが持ってる事が発覚。
今回の鑑賞会とあいなった。

今回見たのは勿論2日目の"パンク・ニューウェーブ"編。
イギリスのグラナダテレビが撮った貴重な映像。
司会はピーター・バラカンと西森マリー(マリーさん最近まったく見ないなあと思ったら現在アメリカに住んでいるそうです)。
ピーター・バラカンいわく「僕も見た事が無い貴重な映像が出てくる」だそう。

10代半ばの多感な時期(多分16かそこらだったと思う)、インターネットもYOUTUBEも無い時代、非常に貴重な映像を見る事ができた素晴らしい番組。
個人的には多分、動く"ピストルズ"を見たのもこの番組が初めてだったと思う。
勿論、他のバンドも。
衝撃だったね。まじで。

まず1発目がこれ。


"俺はアンチ・キリスト
俺はアナーキスト....."

文句無くかっこいいね。
ジョニー・ロットン。かっこよすぎるね。
すごくあかぬけてる(マルコムとヴィヴィアンのおかげかな)。
親衛隊の女の人も映ってるね。
キャットウーマンではないっぽいけど。


でも↑この人もオリジナルのキャットウーマンじゃないらしいから、映像の人がそうだったりしてね。

で、これ。


若き日のポール・ウェラー。
紹介の時になぜか"X-RAY SPEX"がかかってる。
その映像があるならそれも見たい。

ポール・ウェラー、この数年後に肩からセーター羽織っちゃうんですけどね。
「石田純一ばりに」(KAKIさんのツッコミ)


格好はともかく、これはこれでかっこいいけどね。
っていうか、個人的には"JAM"より"スタカン"の方が実は好きだったりする。
"ISLEYS"のカヴァーっていうのも個人的にはツボ。
トレイシーがいいね。
ちなみにこれは『ROCK COLLECTION』とはまったく関係無い映像ですよ。
念のため。

で、"TRB"とか、"ELVIS COSTELLO"、とか出てくるんだけどかっこいいのがこれ。


放送当時、「"XTC"ってこんなぶっ壊れたバンドだったんだ」って思った。
かっこいい。
恥ずかしながら未だに"XTC"ってちゃんと聴いた事ないんですけどね。

で、この番組に出てくる中で個人的に1番好きな映像がこれ。


スージー。かっこよすぎ。
カリスマ性がある。
こういう女の子いたら惚れるね。
曲もキャッチーで最高にかっこいい。
この曲は"ピストルズ"をリスペクトした曲らしいです(スージーは親衛隊だったからね)。

で、他に"IGGY POP"とか"JOHNNY THUNDERS"、"SHAM69"、"MAGAZINE"とか出てくるんだけど、
"ピストルズ"ではじまったんならやっぱトリはこの人達でしょうって事で。
"THE CLASH"


R.I.P. JOE STRUMMER

まったく個人的なイメージですけど(多分間違ったイメージですけど)、"ピストルズ"に比べるとなんかこの初期の頃の"クラッシュ"ってあか抜けないなっていうイメージが昔からあって。
なんか真っすぐなパンクスというか。
青くさいというか。
まあ、そこが魅力でもあるんですけどね。
と言っても、デビュー作でレゲエのカヴァー演ってたり、後期になると"THE MAGNIFICENT SEVEN"や"ROCK THE CASBAH"みたいなすげえかっこいいダンスミュージックも作ってるんですけど。

こんなカヴァーもある。


オリジナルの方がダンサブルだし断然いいと思いますが、これはこれでまあなかなか。
アラビア語で歌われてるらしいです。
その筋では結構有名な人らしい。
原曲は宗教革命で宗教指導者が音楽を禁止したのを皮肉ってる曲みたいなんですけど(PVがまた痛烈なブラックジョークで)、きっと音楽を禁止された中でもこっそり聴いて共感していたんでしょうね。

で"クラッシュ"で終わるのかと思ったら、"JOY DIVISION"でお別れだった。


退廃的だね。

R.I.P. IAN CURTIS 

で、MURAKAMIさんに上記2番組のDVDをもらう。
しっかりチャプターも入れていただいてすごく見やすい。
さっきも"スージー・アンド・ザ・バンシーズ"何回も繰り返し見ちゃったもんね。
MURAKAMIさんには大感謝。





しかし疲れた。
非常に疲れた。
まじで疲れた。
これを書くのに6時間以上かかったもんで。
ヘッドフォンつけっぱなしだったんで耳が痛い。

何をやってるんだろう。
こんな事に6時間も費やして。
他にやる事無いのか。俺は。
女の子と呑むとか
なんか他にやる事あるだろう。

無いか。

だって、YOUTUBEが...。
YOUTUBEって、ショッピングモールとか100円ショップとちかいよね。
迷宮だよ。
ダンジョン。
ついついいらないものまで見てグダグダになってしまう。

そもそも、これを読んでる人ははたして楽しいのか?
俺の苦労は報われるのか?
多分コメントもほとんど無いだろう。
ゼロかもしれない。
だいたいこんなブログを何人の人が読んでるというのか...。
とか書いて同情してもらおうというのがショボイね。

なんで"THE CREW"っていうタイトル付けたかも忘れた。
多分これを貼付けたかっただけだろう。


ついでにこれも。
大好きな曲。


85年の映像でこの音質ってすごいな。



じゃあ、とりあえず寝るよ。
じゃあね。バイバイ。

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