2010年11月26日金曜日

『2010東北音盤祭りin 仙台』での収穫。

11/19から11/21まで、仙台駅東口の某ビルで『2010東北音盤祭りin 仙台』が開催された。

正直な話、ほとんど期待はしていなかったが、やはり墓掘り人としては行かなくてはいけないという使命感があり、まずは初日にサクっと覗く事にした。
掘り師としての血が騒ぐのである。

しかしながら、あまりの値段の高さと、久々に長時間にわたってレコード棚をあさる行為により、気分が悪くなってしまい何も買わずに帰ったのであった。

そして2日後、日中は精神疾患の人達の集会に参加していたが16時前に終わったという事もあり、また、最終日という事で、特価コーナーでも見に行くかという事で再度現地に行ったのである。

この日は18時終了という事で、急いで見る必要に迫られていた。
俺の手の動きは速かった。
例えるなら、ゲームセンター嵐が必殺技である『炎のコマ』を繰り出す時の手の速さに匹敵するほどの速さであったと言っても過言ではないだろう。
又は加藤鷹のゴールドフィンガーにも負けない程のテクニカルな動きをしていたといってもいいだろう。
俺の壮絶な手の動きによって、レコードがかつての『ベストヒットUSA』のオープニングのシーンの様に次々とめくられていくのである。

ipodにインストールしてある"KAN KICK"のアルバムを爆音で聴きながら墓掘りに熱中していると、後ろから声をかけられた。
MURAKAMIさんとTHIAKIさんであった。
2人とも既に何枚かのレコードやCDを持っていた。
俺より先に来てDIGっていた様だ。
うーん。あなどれん。

しばし、雑談後、再度DIGに集中する。
アルバムは一部例外を除いて、かなり法外な値段が付けられていたので(誰が買うねんこんなもんと思っていたが大量に小脇に抱えている輩がいたのも事実である)、やはり、特価版コーナーと7インチを中心に掘る事にした。

特価版コーナーを見るが、あまりめぼしいものは無かった。
ブライアン・イーノがプロデュースしたデビッド・ボウイのアルバムや、ピンクレディーのライブ盤、角川映画の主題歌集など欲しいものがまったく無かったわけではなかったが、「まあ、いつでも買えるな。この辺は」という事で、棚に戻す。

で、いろいろ見てまわった結果、LP1枚、7インチ3枚を買ったのであった。


KATHRYN MOSES "MUSIC IN MY HEART"


このアーティストの事はまったくしらなかった。
フルートとサックスを演奏し、ヴォーカルもとるカナダのアーティスト。

初日にざくっとみてた時にはスルーした。
最終日に『CLUB JAZZコーナー』という棚を覗いていた時である。
"BLACK JAZZ"のレコードや、"PHAROAH SANDERS"、"GARY BARTS"、"MTUME"などのアルバムがベラボーな値段で売っている。
そんななかで、見覚えのあるレコードが。
タグには「ブラジリアンがどうのこうの〜」と書いてある。
2000円台だった。
再度、初日に見た棚に探しにいった。
あった。
1480円。
視聴できないが、とりあえず買ってみよう。
今回買った中で一番高い買い物である。

家に帰って聴いてみた。
当たりでしたね。
基本、フュージョンなのだが、1曲スピリチュアルなヴォーカルからはじまるブラジリアンテイストな曲がはいっていた(12/11のイベントでかける予定だから聴きたい人は来るように)。
かと思うと、ギターの演奏のみでKATHRYNが歌う、まるで初期のJONI MITCHELLの曲かと思う様な曲もある。
この曲だけを聴いたら彼女がジャズミュージシャンであるという事に気が付かないだろう。
比較的ヴァラエティに飛んでいるが、整合感があるのである。




欧陽菲菲『ラブ・イズ・オーヴァー』



まず、ジャケがカッコいいね(この写真、ぼけててよく分かんないと思うけど)。

そしてなんといっても名曲である。
大名曲である。
日本、いや、アジアの歌謡界における大名曲である。



ギャル?
109の店員みてーじゃねーか。
これで現在61歳だからね。
綺麗だと思う。
スタイルも素晴らしいし。
相当努力してるんだろうね。
そして何よりも歌唱力が素晴らしい。

作詞・作曲は伊藤薫。
知らん。
70年代にフォークをやっていた人らしい。

実はこの曲は当初別の曲のB面であったという。
その曲の売り上げはよくなかった様だが、彼女は『ラブ・イズ・オーヴァー』を歌いつづけた。
そして、A面曲として再発売。
更に2年後にジャケットを変えて再発売(今回入手したのはこれだと思う)。
その翌年にヒットチャート入りを果たしたという。
こんな名曲にも苦難の歴史ありである。

これだけの名曲なので、やはりいろいろなアーティストがカヴァーしている。
代表的なものをあげただけでも、ケミストリー、徳永英明、MISONO、その姉幸田來美から美空ひばりにいたるまでである。

個人的には『ラブ・イズ・オーヴァー』を聴くとなぜかこの曲を思い出してしまう。↓



このPVのチャカはすごくかわいい。
そしてこの曲も大名曲である。

俺としては、欧陽菲菲は日本の(台湾の)チャカ・カーンだと勝手に思っている。
見た目もなんとなく似てるしね。
あるいはティナ・ターナー。
まあ、『ラブ・イズ・オーヴァー』と『スルー・ザ・ファイア』は正反対の曲なんだけどね。歌詞が。
前者は恋が終わった歌で、後者はこれから恋がはじまる歌。

B面はカラオケ。
これで、うちでこころおきなく練習できる(ウソ)。
カラオケ、つまりインストを使ってマッシュアップものを作るのもいいかもしれない。
例えば、ヒップホップやR&Bのアカペラを使ってね。


岡崎友紀『メランコリー・キャフェ』


彼女の最近の話題というと、参院選に出馬して落選した事などがあるが、俺個人としては、脇役でもいいから地道に役者を続けていってほしいというのが本音である。

70年代初期から中期の岡崎友紀は絶大な人気だった。
当時人気のバローメーターであるマルベル堂でのブロマイドの売り上げが46ヶ月首位だったというからその人気たるや凄まじいものである。
俺もリアルタイム世代ではないが、CSの再放送などで『18歳』シリーズや『小さな恋のものがたり』などを見るにつけ、「なんてキュートな女の子なんだ」といつも思ってしまう。
そして、『18歳』シリーズに於けるラブコメ演技で、コメディエンヌ的な魅力も発揮していた。
めちゃくちゃかわいくて、茶目っ気のあるTVの中の岡崎友紀に恋してしまうのである。

また、近年では動物愛護の観点からの活動も行っているようである。
リスペクト。

そんな岡崎友紀だが、今回入手したレコードは、爆発的岡崎友紀人気も落ちついた1980年に発売されたものである。

彼女のヒット曲『ドゥー・ユー・リメンバー・ミー』と同じく、安井かずみ作詞、加藤和彦作・編曲である。

曲の内容としては久保田早紀の『異邦人』の様な、どこか異国情緒を感じる様な曲である。
残念ながら、この曲はYOUTUBEにアップされていなかった。
代わりにっこの曲をどうぞ。




泰葉『フライディ・チャイナタウン』



今回の一番の収穫はこれだろう。

春風亭小朝との離婚、そしてその後の一連の騒動がワイドショーをにぎわした時期があった。
その時に必ずと言っていい程かかっていた曲がこの曲である。
当時、この曲のサビばかりがかかっていて、頭から離れなかった。

その後、この曲のレコード欲しいなあと思っていたのだが、タイトルが分からない。
で、今回泰葉のレコードを見つけてこれじゃねーかなと思ったわけ。
サビで「チャイナタウン」って歌っていた様な気もするし。
迷ったあげく、3人程の友人に確認しようと電話するも、出なかったり留守電だったりで確認できなかった。
すると、THIAKIさんが「泰葉の一番有名な曲だよ」と教えてくれた。
多分これで、間違いないだろうという事で購入に至ったのである。



作詞:荒木とよひさ(テレサ・テンの一連の作品などで有名な大作詞家)
作曲:泰葉
泰葉のデビューシングル。

すげーいい曲だと思う。
都会的でもあり、リゾート感的なものも漂わせていると思う。
泰葉の声もいい。
アレンジもとてもグルーヴィー。
編曲は井上鑑(大滝詠一の作品への参加や寺尾聰の『ルビーの指輪』の編曲で有名)。



コント?


しかし、今も昔とほとんど変わらないな。
泰葉。今もかわいいと思う。
っていうか今の方がかわいいね。
これで現在49歳だからね。30代に見える。
かわいい。

彼女の不幸は春風亭小朝と結婚して、音楽界から引退してしまった事だろう。
音楽活動を続けていればもうちょっと違う評価を受けていたかもしれない。
いい曲書けるわけだから。

離婚後、音楽活動を再開。


これなんか普通にいい曲だと思うけどね。
今後はぜひともアーティストとしてがんばってほしい。


で、今回の『2010東北音盤祭りin 仙台』だけど、行かなくても後悔はしなかっただろうけど、まあ、とりあえず収穫があったんでまあ行っといてよかったかな。
なにより『フライディ・チャイナタウン』を入手できたのが最高の収穫だった。

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