2010年10月21日木曜日

N.Y.C.PEECH BOYS "LIFE IS SOMETHING SPECIAL"

N.Y.C.PEECH BOYS "LIFE IS SOMETHING SPECIAL"


83 ISLAND/GARAGE RECORDS


LARRY LEVANが手掛けたというか、LARRYのプロジェクトのファーストにして唯一のアルバム。
プロデュースはLARRYとMICHAEL DE BENEDICTUS。
ジャケットのアートワークはKEITH HARING。
LALLYが一番ぶっ飛んでた時期の作品だと思う。

LALLYの手掛けた音というと個人的には、まず"PADLOCK"とこのアルバムを思い浮かべる。
もっと言えば特にこの曲である。



今の耳で聴くと若干チープにも聴こえるかもしれないが、打込みによるビート(特にスネアの入り方)、アナログシンセによるベースライン、ヴォーカル、すべてが都会的な妖しさに満ちた印象を受ける。
このサウンドによって当時のニューヨークのアンダーグラウンドを想像してしまう。
アルバム中1番好きな曲であり、LALLYの手掛けた曲の中でも特に好きな曲だ。
というか、はっきり言うとこのアルバムに収録されている他の曲はそれほど好きでもないです(笑)。
このアルバムに針を落とす時はついついこの曲ばかり聴いてしまう。
ちなみにこれはアルバムに収録されているヴァージョンではなく"WEST END"からリリースされた12インチヴァージョンである。
アルバム・ヴァージョンはこのヴァージョンより短く6分24秒。

"DON'T MAKE ME WAYT"と共に有名なのがこの曲だと思う。



これも12インチヴァージョン。
ちなみにアルバム・ヴァージョンはタイトル曲にかかわらず3分52秒しかない。
これも人気がある曲だ。



シンセベースがかっこいい。

"DON'T MAKE ME WAYT"もそうだが、黒人がプロデュースしているサウンドなのに真っ黒ではないというところがポイント(メンバーは黒人、白人混合だが)。
ニューウェーヴなどの影響も思わせるというか。
実際に、LALLYは"PARADAICE GARAGE"で、ヨーロッパ産のニューウェーブというかエレクトリック・ポップなどもかけていたらしいからね。


これも12インチだがほぼアルバム・ヴァージョンと変わらない。
この曲ではLALLYもヴォーカルをとっている。

ちなみにアルバムの半分以上の曲でリード・ヴォーカルをとっているのはR.BERNALD FOWLERという人。
この人は"PEECH BOYS"以後は、"ROLLING STONES"のバックに起用され続ける事になる。
教授のライブにもバックコーラスとして参加した事があるらしい。


このアルバムは、収録曲の半分以上がシングルになっているという人気盤。
そもそもダンスミュージックというのは12インチに収録されたヴァージョンこそ本命だと思うし。
12インチもいずれは全て集めたいものである。
尚、このアルバムのCDは現在容易に入手する事が可能。4曲もボーナストラックが入っているのでお得だと思う。


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